HKSの車高調「HIPERMAX S/R」を箱根で試乗! 一般ユーザーも参加した「体感試乗会」でアフターサスペンションのイメージが変わった!
それは何か? 1つは「マルチパフォーマー」であることです。HIPERMAX Sは一般道~ワインディングを想定していますが、サーキットもイケるだろうという「骨太さ」、HIPERMAX Rはサーキットからワインディングを想定していますが、一般道も許容する「優しさ」を感じました。つまり、HKSとして必要な総合性能を備えた上で「より注力したい性能を高める」という考え方で開発されているのでしょう。 もう1つは「走り心地へのこだわり」です。走り心地とは、たのしいだけでも、快適なだけでも終わらないというHKSのサスペンションに共通する価値になります。要するに性能だけ良ければOK、タイムが出ればOKではなく、数値にはなかなか出ないが、ドライバーが感じる部分での扱いやすい、安心感、懐の深さ、走りやすさといった官能性能の部分にまでこだわっているところです。 それにしてもサードパーティーのサスペンションで“乗り味”について語る日がやって来るとは、なんとも感慨深いところです。性能のためだけでなく乗り味のためにサスペンションを変える、これはアリだと思います。 ちなみに「サードパーティーのサスペンションは耐久性が…」と言う人もいますが、その点も心配なしです。HIPERMAX Rは2年間4万km以内、HIPERMAX Sはなんと3年間6万kmの保証がついています。さらにオーバーホールや仕様変更も可能なので、長く使えるのも特徴のひとつと言えるでしょう。
山本シンヤ