「グライダーの種」風に乗って…海洋博公園でハネフクベの実がなる 沖縄
【本部】空飛ぶ種子がグライダーのモデルになったとされるウリ科の植物「ハネフクベ(別名・ヒョウタンカズラ)」が、本部町の海洋博公園熱帯ドリームセンターで実を付けた。9日に取材に訪れ、特別に風を当ててもらうと、種子がゆらゆらと飛んでいた。ハネフクベの結実は3年連続となる。 【動画】ゆらゆら~滑空の様子
ハネフクベはマレーシア、インドネシア原産の大型のつる性植物。密集した熱帯雨林の中で種子を飛ばすため、高い位置で開花する。開花可能な高さを備え、雌雄両方植栽している施設が少ないため、結実を見ることができるのは国内で同センターのみだという。 高さ10メートルと3メートルの位置に直径20センチほどの実を付けており、全ての実が熟して割れ、種子を飛ばす準備が始まっている。海洋博公園管理センター熱帯ドリーム係の阿部尚子係長は「10月いっぱいは、運が良ければ風に乗って飛ぶ種子の姿を見ることができるかもしれない」と話した。 10月の各土曜日に午後3時から観察ツアーを開き、種子を飛ばす体験を実施する。12、13日は無料入館日となっている。
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