「サバのカレー竜田揚げ」 食べた園児と職員10人が食中毒 原因は化学物質・ヒスタミン 発疹・かゆみ・皮膚の赤み・頭痛の症状訴える
佐賀市内にある認定こども園で10月8日、化学物質「ヒスタミン」による食中毒が発生しました。 佐賀県によると、給食で出された「サバのカレー竜田揚げ」が原因だということです。 ■10人の症状は回復 佐賀県によりますと、食中毒が発生したのは佐賀市内にある幼保連携型認定こども園です。 10月8日、給食で提供された「サバのカレー竜田揚げ」を食べた1歳から4歳の園児8人と40代の女性職員ら10人が、およそ1時間後に、発疹やかゆみ、皮膚の赤み、頭痛などの症状を訴えました。 佐賀中部保健福祉事務所が調査したところ、原材料のサバと、調理された「サバのカレー竜田揚げ」から、人に発疹などのアレルギー症状を起こす「ヒスタミン」が検出されたということです。 佐賀県は、提供された給食の「サバのカレー竜田揚げ」が食中毒の原因と特定しました。 10人は軽傷で、現在、症状は回復しているということです。 ■鮮度の低下した魚で増加する化学物質 佐賀県によると、ヒスタミンは、鮮度の低下した魚やその加工品などで増加する化学物質で、多量に摂取すると、数分から1時間という短い間に顔面の腫れやじんましん、頭痛などの食中毒を引き起こします。 ヒスタミンによる食中毒が県内で確認されたのは2013年以来で、「ヒスタミンは、熱に強く加熱調理しても分解されない、魚の鮮度に気をつけるほか、保存する際は常温ではなくすぐに冷蔵冷凍してほしい」と注意を呼びかけています。
RKB毎日放送