イングランド代表の快進撃は“突発的な旋風”に過ぎなかったのか【ワールドサッカーダイジェストのザ・ジャーナリスティック】
2試合を通じてたった1点、期待はあえなく裏切られた
準決勝で延長戦の末にオランダに敗れたイングランド。ネーションズ・リーグ初代王者の夢はここで破れた。(C)Getty Images
ロシアW杯に続いて、ネーションズ・リーグでもベスト4に勝ち上がったその快進撃は、幸運が重なりすべての歯車がうまく噛み合った“突発的な旋風”に過ぎなかったのだろうか。イングランド代表に冷静な目を向ける。(文:オリバー・ケイ・訳:井川洋一 2019年7月4日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― イングランドにとってそのトロフィーにどんな価値があったのか、結局のところ分からずじまいだった。UEFAネーションズ・リーグの優勝を、この国はどう受け止めていただろう。 UEFAが創設した代表チームの新たなコンペティション、ネーションズ・リーグは2018年9月~11月のグループステージを経て、最上位カテゴリーであるグループAの各組を勝ち上がった4か国による決勝トーナメントが、2019年6月5~9日にポルト
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