春日部共栄 ロープよじ登り腕力強化 /埼玉
<第91回センバツ> 第91回選抜高校野球大会(3月23日開幕)に出場する春日部共栄の選手たちが、両腕を使ってロープをよじ登る筋力トレーニングに励んでいる。腕回りを強化してパワーを付けようと2014年に導入した。選手たちは目標の全国制覇に向け、苦悶(くもん)の表情を浮かべながら日々、ロープの頂点を目指している。 ロープは6本あり、高さ約7メートル。同年夏の甲子園に出場後、より効果的なウエートトレーニングに励もうとOB会に依頼し、出場記念として寄贈してもらった。 柳川淳コーチによると、ロープをよじ登るトレーニングは大学などでは主流で、腕回りのほか普段の練習では鍛えづらい広背筋の強化にも効果的だという。植竹幸一監督は「通常は約6メートルだが、あえて1メートル長くした。残り1メートルのつらさを感じてほしい」と話す。 濱谷恭平選手(2年)は「ロープを登った次の日は体がきついが、良いトレーニングになる。登りまくってさらに体を鍛えたい」と力を込めた。【畠山嵩】