軽自動車の「ターボ」「ノンターボ」“論争”に決着!? 「NAで十分」「パワー不足はつらい」意見分かれる! 「安さor加速性能」どちらを重視する? ネットの声は
“ターボエンジン必要派”と“NAエンジンで十分派” あなたはどっち?
軽自動車の多くのクルマには「ターボエンジン」を搭載するグレードと、「自然吸気エンジン」を搭載するグレードの2タイプが用意されています。 それぞれにメリット・デメリットがありますが、SNSなどでもどちらが良いのか、さまざまな意見があるようです。 【画像】「えっ…!」 これが「日本一高額な軽自動車」です!(46枚)
軽自動車は規格によって排気量が660ccに制限されていることから、出せるパワーにはどうしても限界があります。 そこで、過給機の一種である「ターボチャージャー」を追加することで、エンジン排気量のアップをせずに、パワーアップを図ることができます。 ターボの仕組みは、排気ガスを利用してタービンを回し、圧縮した空気をエンジンに送り込みます。そうすると、エンジン燃焼を増やすことができ、パワーを得ることができるのです。 ちなみに、ターボを搭載しない通常のエンジンは「NA(Natural Aspiration・自然吸気)エンジン」といいます。 ターボ搭載車のメリットは、当然ターボによって力強い加速が得られることが最大のメリットですが、日常では急な上り坂や高速道路の加速などで有利になるのです。 これがNAエンジン車では、アクセルを目一杯踏まなければ加速できず、ストレスになることや、合流で流れに乗れず、危険な思いをすることがあるかもしれません。 特に車重のある背の高いハイトワゴンタイプで4人乗車、荷物も積んだ状態では、パワー不足を実感することが多くあります。 一方で、ターボ車にはデメリットもあります。 ターボチャージャーによる過給によってエンジンの燃焼が増えるため、燃費が悪くなる傾向にあるほか、エンジン内部が高温になりやすく、エンジンオイルも熱の影響で劣化が早まり、オイル交換サイクルが早い傾向にあります。 そして、車両本体価格も、機構が複雑になるターボ車のほうが数万~十数万円程度高く設定されており、この点が最大のデメリットといえます。 これが中古車になっても同様で、同じ車種で比較した場合、ターボエンジン車のほうが高い状態が維持されます。 SNSなどでは“ターボエンジン必要派”と“NAエンジンで十分派”に意見が分かれており、さまざまなコメントが寄せられました。 “ターボエンジン必要派”は、「軽ならターボ車一択」と強い主張をしたうえで、その理由として「坂道の多い地域を走ったら力の無さに驚いた」「高速道路の合流や山道の登りとか、車体が重い最近の軽はストレスになります」「乗車人数が2人を超えると、流石に660ccの排気量では辛く、ターボの必要性を実感させられる」と、やはり坂道や合流でのパワーの重要性を訴えています。 対して“NAエンジンで十分派”の人は、「日頃の買い物+αで自分の住んでる市内周辺を...ってくらいならNAでCVTの軽で十分だと思います」「速く走る必要がなければノンターボの方が経済的に良いと思いますね」と、日常使いではパワー不足は気にならないとする意見があります。 また、「過給器が付いていると故障の可能性が上がるのがイヤでNAを買いました」と、ターボチャージャーが招く故障のリスクを考える人や、「今の軽自動車って性能も上がって良いので日頃の足として買い物などの街乗りをする分にはNAでも十分」など、エンジン制御やトランスミッションなどのメカの機能熟成で十分だとする主張もありました。 ※ ※ ※ どちらにもメリット・デメリットがある軽自動車の「エンジン選び」ですが、大きな判断基準は「パワーが必要なときがあるかどうか」だと言えます。 自身のライフスタイルやクルマの使い方だけでなく、居住する地域の特性なども考慮し、可能であれば同じモデルでターボ・NAをそれぞれ試乗して決めるのが賢い選択でしょう。
くるまのニュース編集部