無人の店舗展開を見据え、Pepperだらけの携帯ショップがオープン
THE PAGE
人型ロボット「Pepper」だけで、ケータイショップが運営できるのか? ソフトバンクロボティクスの冨澤文秀社長は「われわれは、本当に無人の店舗を見据えて今回のイベントを行っている」と野心的に語った。ソフトバンクと同社が24日、東京・表参道にオープンさせた「Pepperだらけの携帯ショップ」。30日までの期間限定だが、客の呼び込みや受付け、商品紹介などをすべてPepperで行うのだという。
受け付けから商品の提供まですべてPepperが担う
東京メトロ表参道駅から地上に出て、表参道の交差点のすぐ近く。1階のフロアには、4台のPepperとそれらの後ろには大きなモニタがあった。 Pepperの胸部の小さなモニタには「説明を聞く」と「あなたへのオススメ」というメニューが表示されていた。「説明を聞く」をタップ。壁にかけられた大きなモニタには、製品のラインアップが表示されており、好みの品があれば購入ボタンを押すよう、Pepperに音声で促される。ここで購入ボタンを押し、プリンタから出力されるQRコードが印字された紙を持って、上の階に行く。 2階には、契約窓口と引き渡し窓口がある。混んでいる時は一旦3階で待機する。階段をのぼって3階のフロアに入ると、すぐ左に1台のPepper、右の窓側に3台のPepperがいた。彼らは、待機する利用客のためのエンターテインメント担当だ。 左のPepperは、「9時になりました。ニュースをお伝え、しっませーん!」といった一発ギャグをアクションを交えながら見せてくれた。ギャグの種類は複数あるが、面白いと感じるか否かはその人の感性次第だろう。一方、右の3台は踊りながら新電力サービスのソフトバンクでんきを宣伝してくれた。
自分の順番が来ると、2階へ。フロア奥にある契約窓口に入ると、机の上にタブレット型の端末があり、その奥に1台のPepperが待っている。このPepperの指示にしたがって、端末に必要事項を入力。退出しようとすると、頭部がこちらの動きを追尾して少しギョっとする。もう行くのか、と言われたような気がした。 引き渡し窓口へ行くと、そこにも別のPepperがいた。額にQRコードをかざすなどの操作を行うと、その横にあるロボットアームが棚から商品を取り出して、机の上に置いてくれる。これで商品を受け取れば完了だ。