「Amazon Pay」月額固定費無料がもたらした効果とは? 「Amazon Pay」経由の決済額は2倍、導入店舗数は約4倍
GMOペパボが提供するECサイト構築サービス「カラーミーショップ byGMOペパボ(カラーミーショップ)」で、「Amazon Pay」の月額固定費が無料になってから約半年が経過。施策開始前と比べて「Amazon Pay」導入店舗数は1万8000店舗にまで拡大し、約4倍以上に伸長しました。導入店舗数拡大で店舗に起きた変化、施策開始に至った背景などをGMOペパボの寺井秀明氏(執行役員 兼 EC事業部 部長)とアマゾンジャパンの永田毅俊氏(Amazon Pay事業部 Head of Marketing)に取材しました。
「Amazon Pay」導入店舗で流通額が拡大。利用をより加速させるため施策をスタート
――「Amazon Pay」月額固定費無料化に至った背景をそれぞれの観点から教えて下さい。 GMOペパボ 執行役員 兼 EC事業部 部長 寺井秀明氏(以下、寺井氏):「『Amazon Pay』導入店舗数が順調に伸びている」という両者間の共通認識があるなかで、2022年後半にアマゾンさんから提案があったことがきっかけです。 その頃、「Amazon Pay」導入店舗における流通額拡大やプラスの効果に対する声が蓄積されてきたところでした。この施策で、より導入店舗数の拡大を加速し、多くの事業者さんに使ってもらえる機会になると考え、2023年10月から「カラーミーショップ」の決済手段として提供している「カラーミーペイメント」利用店舗に「Amazon Pay」を月額固定費無料で一斉導入するという形で実施しました。 アマゾンジャパン Amazon Pay事業部 Head of Marketing 永田毅俊氏(以下、永田氏):アマゾンは、事業者さまのビジネス成長に「Amazon Pay」というツールを役立ててほしいと思っています。「Amazon Pay」を通じてECビジネス拡大をお手伝いしていきたい。 その上で、1件でも多くの事業者さまに利用してもらうためにはどうしたら良いかを常にさまざまな角度からGMOペパボさんと相談していました。 寺井氏:「カラーミーショップ」では、「Amazon Pay」を導入できる体制を構築して以来、利用促進のキャンペーンを常に実施していました。たとえば「カラーミーショップ大賞」にAmazon Payさんにご協賛いただき、「Amazon Pay賞」を新設しました。「Amazon Pay」を上手に活用している店舗さんをAmazon Payさんが選出するという取り組みも施策の1つです。 こうした取り組み以外に「何かできることはないか」と模索しているなかで、今回の無料化を進める流れになりました。