営業のプロフェッショナルが語るスーツの価値「第一印象は二度と訪れないから“第一印象”」
BPXという言葉をご存じだろうか。これは「Business Process Transformation」の略であり、ビジネスの過程で発生する課題や問題を専門技術や人材で解決、変革させる業務のことだ。 ▶︎すべての写真を見る なかでも主に営業と人材分野のBPXサービスを行う企業がセレブリックスであり、同社のカンパニーCMO(最高マーケティング責任者)とセールスエバンジェリスト(法人営業の研究・啓蒙)を務めるのが今井晶也さんだ。 いわば営業のプロフェッショナルの今井さんは、自身のビジネススタイルも実に理論的に捉えている。
「私はマーケティングおよび営業の責任者であり、セレブリックス営業総合研究所の所長も兼任しているのですが、どの“自分”かによって服装は毎日変えています。 例えば、イベントなどで登壇する際は参加される方々と会場の雰囲気、背景の色などを鑑みて服を決めます。 役職の高い方々や歴史ある企業の関係者が集まるシーンならネイビースーツに白シャツでタイドアップ、スタートアップ企業が多いならジャケパンにTシャツという具合です。 第一印象は二度と訪れないから“第一印象”、という言葉を私は大事にしているのですが、初対面で“信用できる”という印象を与えることが、ビジネスの世界ではとても重要。そのためには、服装が非常に大切なのです」。
営業総合研究所として「業務中の服装調査」のレポートを出すなど、営業にとっての理想のスタイルを追求する今井さん。 それは自己表現としてのファッションとは別世界で、営業のプロとして培ってきた理論と信念に基づいている。 「お洒落は個の価値観、身だしなみは相手の価値観。身だしなみは相手の立場になり、自分に対して“こうあってほしい”という理想の装いを考えることが大事。つまり、思いやりから始まると思うのです。 相手にとって、自分はどういう人間であるべきか。その理想像を演出する。いわば自分自身の印象管理が、私にとってのビジネススタイルなのです」。