エアコンは乾燥するから苦手。電気代が安い「エアコン以外の暖房器具」は何ですか?
電気代が安い暖房器具ランキング
主な暖房器具の電気代を確認してきましたが、ここでランキングにしてみました(表参照)。上位のホットカーペットやこたつは、空間を暖める用途の暖房器具ではないため、この記事の意向には沿わないでしょう。そうなると、エアコンが最も電気代が節約できる暖房器具となります。
エアコンと加湿器の組み合わせをおすすめします
エアコンを苦手とする理由が「乾燥するから」という場合は、エアコンと加湿器をセットで使うことをおすすめします。 同じ室温でも湿度が高いと体感温度が高くなり、寒さを感じにくくなります。人が快適に感じる湿度は40~60%といわれています。乾燥しがちなエアコンには、加湿器を組み合わせましょう。加湿器を使って湿度を上げれば、エアコンの設定温度を下げることも可能です。 資源エネルギー庁の「省エネポータルサイト」によると、外気温度6度の時、エアコンの暖房設定温度を21~20度にすると、年間で約1650円の電気代が節約できるそうです(出典:省エネポータルサイト)。
加湿器の電気代ってどれくらい?
ここで気になるのが、加湿器の電気代でしょう。加湿器の種類ごとに電気代を比較したものが以下の表となります。 気化式と超音波式は、1時間当たりの電気代が1円以下であるため、加湿器とエアコンを合わせて使っても、その電気代は他の電気暖房器具よりも低いレベルです。ハイブリット式とスチーム式は、エアコンと組み合わせると電気ストーブやセラミックファンヒーターを上回ってしまう可能性があります。 しかし、電気ストーブやセラミックファンヒーターは、部屋全体を暖めるには不向きな暖房器具であるため、暖房の効果を考えると、エアコンと加湿器併用の対抗馬にはならないでしょう。 多少電気代が上がっても加湿能力が優れている点を重視するなら、ハイブリット式やスチーム式を選択し、電気代を抑えることを重視するなら、気化式や超音波式を選択するとよいでしょう。
エアコンと加湿器はセットで稼働しよう
最後に留意事項をお伝えします。エアコンをオンにしたら加湿器もオン、エアコンをオフにしたら加湿器もオフにしましょう。エアコンだけ稼働すると、部屋が乾燥してしまい、乾いた空気を好むウイルスが活発に活動して、風邪やインフルエンザにかかりやすくなります。 一方、加湿器だけを稼働すると、結露が生じてカビが繁殖しやすくなります。エアコンと加湿器は常に連動して使うようにしましょう。 暖房器具の中では比較的電気代が抑えられるエアコンと、エアコンの弱点をカバーできる加湿器を組み合わせれば、電気代に配慮しつつ冬を快適に過ごすことができるでしょう。
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