「1日1杯のみそ汁」で肝臓から脂肪が消えていく…肝臓専門医が明かす、驚愕の科学的事実
ポイント3:食物繊維をプラス
理由→腸が整うと、肝臓が元気になる 肝臓と腸に密接な関わりがあることをご存じでしょうか?肝臓は、門脈という器官を通して腸とつながっています。そのため、腸内細菌の影響をダイレクトに受けることになります。腸内環境が乱れて増えた悪玉菌が毒素を作り出すと、毒素は血流にのって肝臓に到達し、肝臓の解毒作用によって無毒化されます。毒素が増えれば増えるほど、肝臓は「解毒」に力を注がなくてはならないため、その分「代謝」の働きは低下し、太りやすくなるというわけです。 肝臓に「解毒」という余計な仕事をさせず、「代謝」に専念してもらうためには腸内環境を整えることが何より大切。そのために必要なのが食物繊維です。食物繊は善玉菌のエサとなり、悪玉菌を減らして善玉菌を増やしてくれます。また、便の量や硬さを調節して便通を促す働きもあります。さらに、食物繊維は腸での糖の吸収をゆるやかにし、血糖値の急上昇を抑えて脂肪肝を予防・改善する働きもあります。
肝臓の中性脂肪を減らす「長ねぎとサバ缶のみそ汁」
それでは、実際に私が薦めている「やせみそ汁」のレシピをご紹介しましょう。サバに含まれるDHA・EPAは、肝臓の中性脂肪を減らす効果もあります。 「長ねぎとサバ缶のみそ汁」 【材料(2人分)】 いんげん(4cm幅に切る) 100g 卵 2個 バター(有塩) 10g みそ 大さじ1 と1/2 水 400ml 黒こしょう 少々 【作り方】 1卵は小皿に割り出す。 2 小鍋にいんげんとバターを入れて中火にかけ、軽く焼き色がつくまで炒める。水200mlを加えて沸騰したら、1の卵をお湯に近づけながらゆっくりと加え、静かな沸騰状態で3分加熱する。 3 残りの水とみそを溶き入れ、再沸騰したら火を止める。器に盛り、黒こしょうをふる。 ダイエット法は星の数ほどあれど、肝臓に溜まった脂肪を追い出すことが、もっとも効率的で科学的に正しい方法。ぜひ、わたしのご提案する「1日1杯のやせみそ汁」で肝機能を回復させ、代謝のよい“やせる身体”を手に入れてください。 『「毎日のみそ汁が血圧を上げる」は間違いだった!…みそ汁の「驚くべき効能」を専門医が解説』へ続きます。
栗原 毅(栗原クリニック東京・日本橋院長)