言葉を発せない自閉症の4歳孫を見守るじいじ すると幼稚園の誕生会で、孫のまさかの姿に…「涙がでました」「私も勇気を貰いました」
SNS発信について
平山さんのSNS投稿には、同じように自閉症のお子さんを育てる家族からのコメントが多く寄せられています。共感や応援の声が多く届く中、子育てする上で心無い言葉をかけられてきたという方との出会いもありました。 「自閉症だからということではなく、世の中すべての育児をする保護者の方、これから育児をされる方が、安心して子育てできる世の中になればと思います」 平山さんはそんな思いを胸に、SNSでの発信を続けています。 平山さんは自閉症のお子さんを育てながら、自閉症や障がいがある子どもはどういう特性なのか、という周知がまだ足りないと感じます。 「悩みごとがあってもどこに相談していいかわからない」という保護者の方も少なくありません。こういった保護者の方への配慮が足りていないのは、自閉症などへの理解がないからではなく「どういう特性か」という周知が足りないからだと言います。 そんな方が1人で抱え込んでしまうことがないように、自閉症に関する周知活動を行っていきたいと語ってくれました。
「みんなのわ いっぽいっぽ」
平山さんは「みんなのわ いっぽいっぽ」という団体を姉妹で設立し、月に1回座談会を開いたり、子どもたちの作品を出展したりしています。 実際に自閉症の子どもを育てている平山さんと、平山さんのお姉さん。子育てをしているなかで乗り越えてきた困り感や子どもの対応の仕方について、全国規模で講演の依頼も受けつけています。 団体として集まった声を市に提案すること、悩みの糸口が見つかる場所としてオンラインサロンを立ち上げることも今後考えていると話す平山さん。 これらの活動すべてはボランティアとして行っているため、金銭面での制限がかかってしまうことから、現在はクラウドファンディングで資金を集めています。 世間では最近になって「合理的配慮」が義務化されました。病気や障がいへの知識がないと、理解、配慮は広がりません。知識がないために「この子は自閉症ではない」「躾がなってない」「もっと厳しく育てるべき」という意見を、平山さんは直接受けた経験もあるといいます。 「知ってもらうことで当事者への配慮につながったり温かく見守ってもらうことができるよう、自閉症スペクトラムについての周知活動を続けていきたい」 「子どもたちが大人になるとき、今よりも生きやすい社会が作れていることを目標に、いっぽいっぽ進みながら活動していけたら」 そう平山さんは話します。 子どもたちが安心・安全に暮らしていける社会にしていくために、平山さんの活動がこれからも広く知られ、誰もが生きやすい世の中になっていきますように。 SmaSurf クイック検索
ほ・とせなNEWS編集部