利益急伸・最高益のキヤノンMJはどうIT事業を伸ばしたか
キヤノンの子会社であるキヤノンMJ、今期はすでに3回目の上方修正を行った(撮影:尾形文繁)
「提案力の強化で筋肉質になった」(蛭川初巳 取締役上席執行役員)。キヤノンマーケティングジャパン(8060)は10月25日の今2022年12月期第3四半期決算発表時、今期3度目となる通期業績予想の上方修正を発表した。売上高のおよそ4割を占める好採算のITサービスが好調で、売上高は5920億円に、営業利益は480億円に、純利益を340億円に、それぞれ20億円ずつ引き上げた。過去最高益を連続更新する見込みだ。 キヤノンMJのITサービスは、大規模なSI案件(システム構築)から自社のデジタル技術を活かしたBPO案件(業務請負)、パソコン用セキュリティソフトの販売まで幅広い。 営業利益率はここ10年ほど右肩上がり。時代の流れに合わせて販売製品を変化させてきた結果、稼ぐ力がかつてないほどに高まっている。
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吉野 月華