五輪開催地 ソチってどんなところ?
2014年2月、4年に一度の冬のスポーツの祭典、冬季オリンピックがロシア南西部の都市、ソチで開催されます。ソ連時代も含め、ロシアでのオリンピック開催はモスクワオリンピック以来34年ぶりです。黒海に面しているソチは、広大な国土を誇るロシアにおいて、随一と言われるリゾート地で夏には多くの観光客が訪れる街です。 【動画】120秒で分かる 厳戒ソチ五輪とロシアの民族問題
■日本からの距離、基本情報 東京からソチまでの直線距離は約8000キロ。オーストラリアのメルボルンとの直線距離とほぼ同じになります。飛行機で移動する場合、日本からの直行便はないため、モスクワ経由。成田空港からモスクワまでは約10時間半、モスクワからソチは約2時間半かかるため、空路で15時間前後かかります。時差は5時間で、中東のドバイと同じ時差。都市の面積は3505平方キロメートルで鳥取県とほぼ同じ大きさ。人口は約34万人で、ロシア国内では52番目の人口です。もっとも人口の多い都市はモスクワの約1150万人で34万人は日本では高知県高知市とほぼ同じ人口になります。 ■ソチの気候 前述のとおり、夏場はリゾート地としてにぎわう街で、市旗にはヤシの木が描かれているほど。ソチの北緯は43度で、日本の札幌市とほぼ同じ緯度に位置しますが、気温は札幌市と比較してもおだやかです。1月の平均最高気温は10度前後(札幌市:-1度前後)、オリンピックが開催される2月も同様です(札幌市:0度前後)。最高気温が氷点下になる札幌市よりも10度ほど暖かいです。最低気温も氷点下を下回ることは少なく、1月平均が3.4度、2月が3.1度でこちらも札幌市よりも10度ほど高いです。そのため、雪不足の懸念もあるため、人工降雪機が用意されているそうです。 とはいえ、スキー競技が行われるクラースナヤポリャーナ(山岳地区)と五輪公園(ソチ黒海沿岸)では、気温の差は大きいです。ソチの平均最高気温が10度に対し、クラースナヤポリャーナは―7度前後と氷点下を下回っています。