「雨予報だからキャンセルしよ…」は気軽にできなくなる!? キャンセル料金を強気で徴収するゴルフ場が増加の気配
クレカの事前登録やデポジットが一般化?
昨今お店を予約をしていたにもかかわらず、ドタキャンや無断キャンセルをする行為がしばしば問題となっています。たとえば、飲食店であれば予約人数に合わせて事前に席を確保したり、料理の仕込みをしたりするので、客が来なければ大きな損失となります。 【画像全27枚】上下セットで4900円! これで雨の日ゴルフも怖くない!? ワークマンレインウエア詳細画像
店側の対策としては、あらかじめキャンセルポリシーを明示してキャンセル料金を徴収するのがベストですが、クレジットカードを登録させるなど回収できるシステム整備を行う必要があったり、「客が不快に思って、二度来てくれなくなるかもしれない」という不安要素があったりするので、結局、店側が損失をかぶらざるを得ないケースも多いようです。 一般社団法人 日本ゴルフ場経営者協会(NGK)の大石順一専務理事は、ゴルフ場でも同様の問題が深刻化していると話します。 「ゴルフ場に関しても、ひと昔前に比べて予約を直前でキャンセルするゴルファーが増加しています。1組4人で予約していたのであれば、4人分のプレー料金や食事代などが支払われないことになるのでゴルフ場側にとっては損失となります。長らく続いたデフレ経済において、どうしても利用してくれるお客様のほうが立場的には強くなっていたので、ゴルフ場側も強気でキャンセル料金を取りにいけないのが実情でした」 20年ほど前までは、どんなに雨が降っていたとしてもゴルフ場がクローズしない限りはプレーするのが常識となっていましたが、その後は買い手市場が当たり前になったことにより、予約をキャンセルすることに罪悪感を持たない人が増えたようです。しかし、ここに来てコースは多くのプレーヤーで賑わい、ゴルフ場側の売り手市場となっています。 大石氏はキャンセル料金をきちんと徴収する仕組みをつくるべきだという議論が水面下で行われ始めていると話します。 「時代の流れが変化してきていることもあり、予約キャンセル問題に対して、なにかしらの対処をしなければならないという意見は多くのゴルフ場から出ています。事前にクレジットカードを登録させたり、デポジットを取ったりするのが現実的な対策です」