目標達成を挫折しないための4つのアドバイス。足し算でなく「引き算思考」がいいのはなぜ?
平日はフルタイムで会社に勤め、副業では整理収納アドバイザーをこなす米田(こめだ)まりなさんに聞くTiny hack。 後編では、『やる気に頼らず、仕組みで結果を出す 一生使える「目標達成」の技術』(大和出版)を上梓している米田さんに、挫折しない目標達成のコツをお伺いしました。 ▼前編はこちら
1. 目標達成に関係ないことは極力やめる
自分で立てた目標を達成するのは、案外難しいものです。 会社から与えられた仕事と違って強制力がなく、ちょっとのつまずきから、そのまま放置してしまうことは稀ではありません。 米田さんは、自己目標を完遂する秘訣をいくつかアドバイスします。 公私ともに、何か目標を設定すると、その達成のためどうしても足し算思考になってしまいますよね。結果、それこそ分刻みであれもこれもやって、どうにも回らなくなりがちです。 そうではなく、目標を決めたらそれと関係ないことをいかにやめるかという引き算思考ですすめてください。 たとえば、毎週定例の職場の飲み会があるとか、外出の帰りにいつもコンビニに寄り道しているとか。それは目標達成に必要なことかを考えてみましょう。そうした、いつもやっていることは予定表には書き込んでいないので見落としやすいのです。 そうした習慣的なことが、意外と足を引っ張る要因になります。ここを見直して、しないで済むのであればきっぱりやめてしまうのがいいでしょう。 さらに、通勤や買い物といった一見欠かせない用事も、テレワークの日を増やす、宅配を活用するなどして、減らせる余地があるでしょう。私は、生協の宅配を利用しています。衣類もネット通販で買うことが多いです。 また、夜は何に時間を使っているか注視してみてください。疲れからどうしてもダラダラしてしまうというのもありますが、無駄なことに時間を浪費しているものです。そうしたことを1つでもなくせないか、やってみてください。
2. 大事なことは朝一番に着手する
目標達成には1日のはじまりが大事だと話す米田さん。 朝一番に「大きなもの」から、着手しましょう。「大きなもの」とは、緊急度は必ずしも高くないけれど、目標達成には不可欠でかつちょっと努力を要するものです。 それを後回しにして、こまごました家事などから始めてしまうと、それで1日が終わってしまい、後悔することになりがちです。 たとえば、「今度の週末は資格の勉強をするぞ」と決めたら、朝早く起きてスタートし、朝9時ぐらいに終わらせるのがベスト。最初にこれを済ませることで、以降は楽な気持ちで過ごせるでしょう。 日常業務においても、骨の折れるような企画書作成といったものは、朝一番で着手して全部終わらせてしまうのが良いでしょう。ただ、スケジュール的に難しければ、朝の30分で企画の目次だけはつくっておくとかでも、心理的にはだいぶ違うと思います。