囲碁の仲邑菫三段、韓国棋戦で決勝進出 渡韓後初タイトルに王手
今年3月に韓国に渡った囲碁の仲邑菫三段が18日夜、現地の女流棋聖戦準決勝で金珉舒(キムミンソ)四段を破り、決勝三番勝負進出を決めた。15歳の仲邑は、渡韓後1年たたずして囲碁強国の初タイトル獲得に王手をかけた。 【写真】韓国初タイトルに王手をかけた仲邑菫三段=Cyberoro提供 比較的考慮時間の短い持ち時間各1時間の棋戦で、仲邑は陣形に弱点を残さない重厚な石運びで押し切った。もう一つの準決勝は19日夜にあり、世界最強女子の評価が確立している崔精(チェジョン)九段が登場する。決勝は12月に打たれる。 仲邑は2019年4月、10歳で日本棋院のプロ棋士に採用され、23年2月の女流棋聖戦で史上最年少の13歳でタイトルを獲得。今年3月、「これまで以上に厳しい環境で、さらなる努力をしたい」と韓国棋院に移籍し、ここまで75勝41敗の好成績を挙げ、韓国女流ランキング6位に付けている。(大出公二)
朝日新聞社