じぶんの肌も内面も見つめる時間を:パーソナライズスキンケアブランド「iEL」
自社の強みとカラーが反映されたブランド
「iEL」には、リバテープ製薬の2つの強みが生きているという。1つ目は、肌に真摯に向き合い、メーカーとして自社でスキンケア製品をつくり続けてきたこと。2つ目は、地元で長く続く企業だからこその会社のカラーだ。 「絆創膏や医療用製品をメインに発展してきた弊社は、医療用製品の品質的な視点なども取り入れながら、スキンケア製品を私たちの手で開発してきました。 『iEL』のようなじぶんの手で配合する化粧品は、斬新な設計ですが、品質担保を要するため、自社でのこれまでの経験がなければ形にすることは難しかったかもしれません。 また、さまざまな化粧品の開発に取り組んできたからこそ、さまざまな肌質の方に、お肌の変化に合わせて長く使っていただける分子構造まで明確な“クリアな成分”と、“弊社で長年の使用実績がある成分”にこだわることができました」 ベースとなる化粧水には、ヒアルロン酸Naやイノシトール、グルコシルセラミドなど、どんな肌質にも必要な、お肌を整える成分が配合され、じぶんで加える成分にはビタミンC誘導体[1]やレチノール誘導体[2]など、肌状態に合わせた成分が用意されている。香りが選べるのも特徴の1つだ。 同社の取引先などからは、「みんなのいい意見を取り入れようという優しい雰囲気がある会社だ」と言われることもあるそうだ。 「『iEL』は、あなたに寄り添いたいと思っているブランドです。『これが絶対いいから!』とこちらが主張するのではなく、『今のあなたにはどれが合いますか?』『あなたはどんな色をしていますか?』と尋ねるようなスキンケアブランドが生まれたのは、会社のカラーが影響しているように思います」 ただ、開発時には苦労したことももちろんあった。診断システムの開発と製品設計だ。 「診断システムの開発時には、『気持ちに寄り添うために、何ができるのだろうか』と非常に悩みました。試行錯誤の上で出来上がったカラー診断&オリジナルマーブルデザイン生成のシステムを初めて見たときは、社内でも歓声が上がったほどです。 これは、カラー診断を監修いただいたカラーセラピスト様と、ROBOT COMMUNICATIONS INC.様の取り組みのおかげです。 製品設計の面では、化粧水づくりを自由に楽しんでいただくことと、企業としての品質担保を両立しなければならない壁にぶつかりました。 まずは仕様の素案を考え、どうしたら混合しても安全性と品質を保てるか。それを証明するための試験設計はどうすべきか。信頼性保証室に相談したり、薬務課に確認したりと、一つずつ解決していきました。 試験サンプル数も膨大なものになりましたが、安心してお客様にお届けできるものが出来上がりました。配合の自由度は、できるだけ高くしたつもりです。 ですが、『iEL』はまだスタートしたばかり。悩んでつくり上げた商品だからこそ、これからさまざまなご意見をいただきながら、より一人ひとりと向き合えるブランドに成長させたいと思っています。 みなさんの『ありのまま』『我がまま』をたくさん聞かせてほしいです」