映画『室井慎次』にまつわる制作秘話を亀山プロデューサーが告白「フジテレビがOKしてくれるとは」
俳優の柳葉敏郎(63)の主演映画「室井慎次 生き続ける者」(11月15日公開、本広克行監督)の公開前記者会見が30日、東京都内で開かれ、亀山千広プロデューサー(68)らが「室井の最後の作品」の制作秘話を明かした。 同作は公開中の「室井慎次 敗れざる者」に続く後編。「踊る大捜査線」シリーズの生みの親の亀山さんは2部作にしたことについて「室井の最後の作品。(ドラマの)スペシャル1本ぐらいで終わらせたくなかった」と胸中を明かした。 2部作は脚本の君塚良一さんからの「室井を書きたい」というメールをきっかけに始動。BSフジ社長でもある亀山さんは今回の映画を制作する際にフジテレビにおすがりしたといい、「63歳が主役の映画を若い人好きのフジテレビがOKしてくれるとは思わなかった」と振り返った。 柳葉は室井のキャラクターを大事にし、「踊る」以外の出演作ではオールバックや反社の役などをやってこなかったという。亀山さんは「柳葉さんをそろそろ(室井から)解放してあげなきゃいけないかな」と君塚さんと相談。当初は柳葉に出演を断られたことや撮影中に議論が白熱したことも明かした。
中日スポーツ