〔米株式〕NYダウもみ合い、26ドル高=ナスダックは高い(7日午前)
【ニューヨーク時事】7日午前のニューヨーク株式相場は、米大統領選でトランプ前大統領が返り咲きを決めたことで買いが殺到した前日の勢いが一服し、もみ合いとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時10分現在、前日終比26.87ドル高の4万3756.80ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は209.70ポイント高の1万9193.17。ダウ、ナスダックともに、一時取引時間中の最高値を更新した。 トランプ氏が勝利したことを受け、同氏の掲げる法人税減税や規制緩和などが米民間企業の経営に追い風となるとの見方から前日の相場は急騰し、1500ドル余り上昇して終了した。この日はその勢いが一服し、もみ合いとなっている。 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)はこの日午後、前日から2日間の日程で開催している米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果を発表する。市場では、0.25%の利下げが決定されるとほぼ織り込み済み。会合後にはパウエルFRB議長の記者会見も控えており、今後の金融政策方針の手掛かりを得たいとの思惑から、様子見気分も強い。 投資家らは、米大統領選と同時に実施された連邦議会選で、開票作業が進行中の下院の結果を注視。現時点で共和党が優勢となっており、結果次第では、共和が大統領と上院と下院の多数派を独占する「トリプルレッド」となる可能性もある。 この日朝方発表された最新週の米新規失業保険申請は前週比3000件増の22万1000件と4週ぶりの悪化となったが、市場の反応は限られた。個別銘柄では、7~9月期決算で売上高と調整後1株当たり利益(EPS)が市場予想を上回ったクアルコムが2%超高と堅調に推移。一方、7~9月期決算で調整後EPSが市場予想を下回ったハリバートンが4%超安と売られている。