〔NY外為〕円、153円台半ば(7日朝)
【ニューヨーク時事】7日午前のニューヨーク外国為替市場では、財務省の三村淳財務官による円安けん制発言や米長期金利の低下を背景に円買い・ドル売りが先行し、円相場は1ドル=153円台半ばに上昇している。午前9時現在は153円50~60銭と、前日午後5時(154円59~69銭)比1円09銭の大幅な円高・ドル安。 三村財務官は7日、同省内で記者団に対して154円台後半まで円安が進んだことについて「足元では一方向な、急激な動きも見られる」と述べた。その上で行き過ぎた動きに対しては「適切な対応をとってまいりたい」と述べた。これを受けて東京市場では円買い・ドル売りが優勢。ニューヨーク市場に入ってからは米長期金利の低下も重なり、円は一段高となっている。 ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表やパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見などを午後に控えて様子見ムードが広がり、円相場は153円半ば付近で伸び悩んでいる。米労働省が7日の朝方発表した新規の失業保険申請件数は前週比3000件増の22万1000件と、市場予想(ロイター通信調べ)と一致した。 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0790~0800ドル(前日午後5時は1.0725~0735ドル)、対円では同165円65~75銭(同165円82~92銭)と、17銭の円高・ユーロ安。