来夏に『俺たちの矢沢永吉』展開催 THE ALFEE、さだまさし、松任谷由実……“50年”の軌跡を辿る展覧会
音楽は“音を楽しむ”という言葉の通り、”聴く”エンターテインメントであるが、時に目で見たり身体で感じたり触れたりすることで楽しむ音楽の形もある。ライブやコンサートはわかりやすい例だが、たとえばアーティストによる“展覧会”もそのひとつだ。特に長いキャリアを持つアーティストの積み重ねてきた活動歴を聴いて、見て、触れて、味わいながら振り返ることのできる展覧会は、アーティストのファンならずとも貴重な機会と言えるだろう。 【画像あり】松任谷由実、甥孫にデレデレ「こんな大叔母だったら自慢」 矢沢永吉のキャリアソロ50周年を記念する展覧会『EIKICHI YAZAWA 50th Year Memorial Exhibition 「俺たちの矢沢永吉」展』が横浜・赤レンガ倉庫にて2025年6月に開催されることが発表となった。矢沢の展覧会は、2019年に開催された『俺 矢沢永吉』より6年ぶりとなる。『俺たちの矢沢永吉』展では、初公開を含むステージ衣裳、愛用楽器、写真、本人の私物、直筆の譜面展示のほか、矢沢のファンからコンサートチケット、ライブへ着ていく服、想い出のグッズなど、「あの時」「あの場所」で手に入れたメモリアルな“お宝”を募り、正式出展として展示される予定だ。こうした形でファンとともに作り上げるからこそ掲げられた『俺たちの矢沢永吉』展というタイトルから、矢沢の50年の重みとファンの情熱を感じられるだろう。来年6月は横浜で矢沢の、そしてそのファンたちの熱量を感じてほしい。 今月の東京・渋谷会場を皮切りに、名古屋、大阪を含む全国の百貨店で開催されるTHE ALFEE展『THE ALFEE’S LEGACY ~50年の足跡~』は、今年8月にデビュー50周年を迎えたTHE ALFEEの活動を振り返る展覧会だ。メンバー使用の楽器、楽譜、ステージ衣装やメンバー秘蔵の品といった展示会における定番のアイテムはもちろん、特筆すべきは今年8月にリリースされたTHE ALFEEのトリビュートアルバム『五十年祭』のジャケットを模したフォトブースだろう。『五十年祭』のジャケットは巨大な熊手の中にメンバー3人の顔があしらわれているが、フォトブースでは実際の熊手に顔を埋めることで「誰でもアルフィー」を体験できる。THE ALFEEらしい遊び心に溢れた展覧会となりそうだ。 今年7月にはシンガーソングライター・さだまさしの音楽活動生活50年を祝う展覧会『~出会い、笑顔、旅のまにまに~さだまさし展』が日本橋三越本店にて開催された。本展覧会では、さだによる直筆書や直筆絵、私物として幼少期より使用しているヴァイオリンなどが展示。50年にわたる“さだまさしの旅路”とも言えるような歴史を感じられる展示や、『今夜も生でさだまさし』(NHK総合)でもお馴染みの小針明によるライブペインティングなど、バラエティに富んだ企画も催された。会期の初日には、会場となった日本橋三越本店の1日店長にさだが就任。就任式ではさだによるトークイベントやレギュラーラジオの公開収録などが開催され、さだのトークも味わい尽くすことのできる1日となった。