幸薄い美人な苦労人が掴み取った輝かしい未来。“未亡人みたい”と挑発された青野未来が連戦の死闘を制し王座戴冠!
しかし、青野は試合開始直後から突っ込んでいってエルボーやサッカーボールキックを連打。巨人殺しの定石である足攻めでの攻略を図る。 ボジラはこれを涼しい顔で受け切り、リフトアップ・スラムやぶっこ抜きの旋回式パワーボムなどで蹂躙。さらに旗揚げ戦以来使っていなかった奥の手のムーンサルト・プレスも解禁して試合を決めにかかる。 これを回避した青野はラリアットで攻め込んでスタイルズ・クラッシュの体勢も、ボジラはガッチリ受け止めてショルダースルーでの切り返しを狙う。これを読んでいた青野は投げられることなく回転エビ固め。ボジラは予想外の丸め込みに対応出来ず、そのまま3カウントが叩かれた。 初代UN王座戴冠に向けての覚悟、MIRAIとの相次ぐフルタイムドローから来る重圧もあってか最近は険しい表情ばかりだった青野だが、ベルトを巻くとすべてから解き放たれたかのような晴れやかな笑顔に。 青野がマイクで「私が!初代ユナイテッド・ナショナルチャンピオンの青野未来だァ~ッ!今日は私にとって、プロレス人生の中で最高の1日です!マリーゴールドに出会えてよかった。本当にありがとうございます!そして、たくさんたくさん対戦してきたMIRAIは、いいライバルです。ボジラは、やっぱりメチャクチャ強かったです!この2人に出会えたことを感謝します!ありがとうございます!」と叫ぶと会場は大歓声。 ボジラから“年老いた未亡人”と罵倒されるなど幸薄い苦労人の雰囲気をまとっていた青野だったが、一夜にしてその異名通りのBrilliant Futureを掴み取った。