【独自】ポーアイ・ラック落下事故 トラック所有の中古車販売会社と支店長を書類送検へ 兵庫県警
神戸・ポートアイランドで4月、走行中のトラックから鉄製のラック(かご)が落下し、通行人の男性が下敷きになり一時意識不明の重体となった事故で、兵庫県警交通捜査課と神戸水上署は1日にも、労働安全衛生法違反と道交法違反などの疑いで、トラックを所有していた神戸市中央区の中古車販売会社「ジャントレーディングカンパニー」と同社神戸支店長の男性(30)を書類送検する方針を固めた。捜査関係者への取材で分かった。 【写真】現場から撤去される、トラックから落下した鉄製のラック(右端) 捜査関係者によると、書類送検容疑は、危険防止に必要な作業計画を策定せず、道交法で義務化されている「安全運転管理者」を配置しなかった疑い。作業場にラックが乱雑に置かれるなど職場環境が悪化していたにもかかわらず、改善せずに従業員を働かせたとみられる。調べに支店長の男性は「事故にならなかったら大丈夫という甘い考えで業務管理をしていた」などと容疑を認めているという。 事故を巡ってはこれまでに、トラックを運転していた同社社員の男が自動車運転処罰法違反(過失傷害)罪、コンテナ上にラックを放置した別の同社社員の男が業務上過失傷害罪でいずれも有罪判決を受けた。