「自分も映っているのではないか不安…」校内で起きる生徒同士の盗撮 “被害者にも加害者”にもなる子どもたち ネット上をパトロールする専門家「子どものスマホ 定期的にルール確認を」
県内の高校の盗撮被害者は警察に被害届を提出しました。 学校では10月、保護者説明会が開かれましたが、対象となったのは一部の保護者のみで、盗撮の事実を知らない人のなかには困惑した人もいたということです。 ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「被害が起きたことを『知らなかった』『知らせてもらえなかった』という事例は結構あって、後から知って『もしかして自分も映っているんじゃないか』と不安感を感じる生徒さんや保護者の方も多いようです」 学校で盗撮が起きた場合、被害者保護の観点から“当事者以外に報告しないケース”は多いと永守さんは話します。 ■子どものスマホ…定期的にルールの確認を ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「刑事事件として扱われる被害者っていうのは、顔もしっかり写っている。身体もしっかり写っている人になるんですけれども、最低限、実際同じ教室内で着替えていた、写っていた可能性がある人は、みんな被害者だと思うんですね」 「同じ空間で着替えていた。映っていた可能性がある。一部分でも映っていた可能性がある人に対しては、しっかりと説明する必要があるのではないかと思います」 学校側は県教委と相談しながら被害者の心のケアに適切に対処しているとしています。 しかし永守さんは、学校はもはや安全な場所ではないと話します。 ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「子ども同士での加害もありますし、教職員が盗撮加害をするという事例も最近よく目にするので、本当に安全ではなくなってきています」 「学校側も保護者も、そして子どもたちに言うのはすごく残酷なんですけれども、子どもたちも、こうした被害が、いつどこで起きても起こりうる。どこでも被害が起きうるっていう認識を持つことが必要じゃないかと思います」 そのうえで、子どもを加害者にも被害者にもさせないための手立てはあるのでしょうか? ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「高校生ぐらいからスマートフォンを子どもに渡すというご家庭はかなり多いかと思うんですけれども、定期的に繰り返し、ルールの確認をしていくということはとても大切だと思います」
「(盗撮は)決して遠い場所で起きている問題ではなく、身近で起きている問題であり、被害者の支援、そして加害者が2度と同じ過ちを繰り返さないような支援っていうのを、どのようにしていくべきか社会全体で考えていく必要があるのではないかと思います」 メモや、画像には隠語のハッシュタグをつけて拡散され、SNSのコミュニティでやりとりされていることもあるといいます。 隠語もすごい勢いで変わり更新されていき、パトロール活動と常にイタチごっこになっている。盗撮は直接触らない、重大な性犯罪です。
チューリップテレビ