「自分も映っているのではないか不安…」校内で起きる生徒同士の盗撮 “被害者にも加害者”にもなる子どもたち ネット上をパトロールする専門家「子どものスマホ 定期的にルール確認を」
永守さんは、インターネット上で発見した盗撮画像に映る制服などの情報から、どの地域の学校で発生したかを特定し、警察や学校に通報しています。これまで通報した件数はおよそ150件です。 特に最近注視しているのは、友人などとメッセージをやりとりするチャットのツールです。 ■子どもをそそのかし犯罪を助長するのは大人 チャットのツールは、若年層を中心に広く利用されていて、掲示板を使って雑談や情報交換が行ったりできる、ごく一般的なアプリです。 そこには「#盗撮」と書かれたページがあり、盗撮されたとみられる画像や動画に値段がつけられ売買されていました。 卒業アルバムや友人と撮った画像、女子高校生のフルネームなどの個人情報まで書かれているものも… 女子高校生 「こわい」 「ツイッターで流れてきたことある。いいね数が多いものって流れてくる。電車での盗撮とかは流れてきたことはあります」 男子 「盗撮自体犯罪なんで良くないと思う」 「盗撮っていったら年齢の高い人がやるっていうイメージがあって、同じ同級生同士でやるって、わかんない」 こうした、学校内でしか撮影できないような画像を子どもを使って盗撮させる…。 子どもをそそのかし犯罪行為を助長しているのは「大人」だといいます。 ■被害者保護の観点で 当事者以外に報告しない ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「とにかく学校の中で撮影されたものっていうのは、必ず被写体が高校生であるというのが、ある意味担保されているものになっているので、ある種プレミアがついていて、大人が高校生に『学校内での盗撮買います』と言ったり、投稿している人に対して、もっと投稿するように促している書き込みがされています」 投稿の中には、『盗撮をしたら報酬を用意する』といった加害をあおるような投稿もありました。 ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「やっぱり大人にとっての金銭感覚と、子どものそれは全く違うので、数千円といった金額でも犯罪行為に手を染めてしまう。やってみようかなと心が揺らいでしまう子どもが出てくるんじゃないかと危機感を持ってます」