「自分も映っているのではないか不安…」校内で起きる生徒同士の盗撮 “被害者にも加害者”にもなる子どもたち ネット上をパトロールする専門家「子どものスマホ 定期的にルール確認を」
チューリップテレビ
富山県の県立高校で10月、男子生徒が女子生徒の着替えを盗撮していた問題が明るみになりました。いま、子ども同士の盗撮が全国で増えています。子どもが、被害者にも加害者にもならないためにはどうしたらいいのか、専門家に聞きました。 【写真を見る】「自分も映っているのではないか不安…」校内で起きる生徒同士の盗撮 “被害者にも加害者”にもなる子どもたち ネット上をパトロールする専門家「子どものスマホ 定期的にルール確認を」 10月、高岡市内の県立高校でこの学校に通う3年生の男子生徒が、教室で複数の女子生徒の着替えの様子をスマートフォンで盗撮した問題が報じられました。 いま、子どもが子どもが盗撮をする…。そんな事態が全国の学校で起きています。 記者「子ども同士の盗撮が増えているって聞いたことありますか?」 男子高校生 「何度か聞いたことある」 「ネットとかでよく、YouTubeの広告とか」 女子高校生 「直接耳で聞いたのもあったし、お母さんからニュース見せられた」 記者 「聞いた時ってどう思った?」 女子高校生 「安心して(学校に)通えないな」 警察庁によりますと、去年の盗撮の摘発件数は6933件と前の年より1196件増え、この10年で倍増しました。 そのうち、学校や幼稚園で盗撮が行われたのは169件で、2021年までは年間20件程度でしたが、およそ8倍に増加しています。 ■これまでに通報した盗撮は150件を超える… 盗撮などの違法な画像や動画の売買、拡散といった被害をネット上でパトロ―ルしている永守すみれさんは指摘します。 ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「(盗撮は)全国どこでも起きている問題で、遠い世界の話ではないっていうふうに思ってもらえたらと思います」 「まわりの若年層を見ていると、写真を撮る、動画を撮る、というのがもう日常の一つの行為になっている。その中で他人を撮ってしまうこと、盗撮っていうのも、もしかしたらハードルが低くなっているのではないかと感じています」 さらに、盗撮は撮られた瞬間だけではなく、その後も、加害が繰り返されしまうケースが多いといいます。 ひいらぎネット代表 永守すみれさん 「盗撮画像が単純に撮影した本人のデバイスの中にとどまらず、ネットで公開されて、広く出回ってしまうということは本当に頻繁にありまして、そうなった場合、被害画像が何年も何年も流出し続けてしまう、被害が長引いてしまう可能性があります」