「爆音で音楽聴き続け、耳鳴りが止まない人生に」 若い世代に増加するヘッドホン難聴…気づくのに10年、なぜ? 医師に予防法を聞いた
音量はどれぐらいを意識すれば?
音量については、WHOが80デシベルで週40時間の使用を超えると難聴のリスクが高まるとしていることを踏まえて、「周りにいる人たちの会話が聞こえるくらいの音にしましょう。周囲の人が大声で呼ばないと聞こえないくらいだと音が大きすぎます。周りの人たちの会話ってだいたい5、60デシベルくらいなので、それが聞こえる程度だと70デシベルくらい」。 また、飛行機や地下鉄の中など騒音がする場所では、知らずにボリュームを90デシベルほど上げてしまうため、ヘッドホンなどを使わない方がいいとのこと。「どうしても使いたいんだったら、ノイズキャンセリングのイヤホンを使った方がマシ。性能次第では騒音を軽減してくれるので、ノイズキャンセルではない時ほどはボリュームを上げないはずです」。 「予防が第一。なってしまったら治りません」と念を押す松延准教授。周囲の人の声が聞こえる程度の音量で使う、騒音がする環境ではノイズキャンセル機能が搭載されているヘッドホンやイヤホンを使用するなど、音楽好きであるほど、普段から意識したいですよね。 ※注1 新型コロナ以降、イヤホンの使用時間が増えたという人は31.2%、変わらないは64.1%という結果に。また、使用時間は1時間~3時間未満が一番多く29.2%、次いで30分~1時間未満が29%。なかには12時間以上という人も1.1%だがいた。 『NTTソノリティ株式会社「イヤホン・ヘッドホンの長時間使用と“イヤホン蒸れ”に関する調査」』 調査方法:インターネット 調査地域:全国 調査期間:2023年6月26日(月)~6月29日(木) 調査対象:15歳以上の全国の男女 2,165名 調査主体:NTTソノリティ株式会社 (まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・谷町 邦子)
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