途中交代に不満?!神戸が3連勝もイニエスタが激怒
武藤がペナルティーエリア内でDFリカルド・グラッサ(25)に倒され、PKを獲得した場面をさかのぼれば自陣でFW大森晃太郎(30)からボールを奪い、長い距離をドリブルで駆け上がり、武藤へパスを出した佐々木のプレーに行き着く。魂を引き継ぐと言うべきか。開幕から低迷してきた神戸のなかにポジティブな循環が生まれつつある。 イニエスタは今回も、雨中でプレーする写真などを添えながら試合後に自身のインスタグラムを更新。連勝を今シーズン最長の3に伸ばし、暫定ながらJ2自動降格圏から脱出する16位に浮上した状況に対してこんな言葉を綴っている。 「勝利!このまま勝ち続けよう!サポーターの皆さん、いつも応援ありがとうございます!」(同) 昨年9月も、そして今回も、神戸の勝利にかける思いが熱すぎるあまりに、自分自身へのふがいなさも相まって、イニエスタは一瞬ながら感情を高ぶらせてしまった。キャプテンの心情を周囲も理解しているからこそ、交代に激高し、最終的にはセレッソ大阪を退団してしまったMF乾貴士(34)のような事態は招かない。 むしろ雨降って地固まるとばかりに、昨シーズンの神戸は札幌戦以降の11試合を8勝1分け2敗で駆け抜け、クラブ史上最高の3位に躍進した。果たして、今シーズンはどうなるのか。神戸は13日に柏レイソルとの天皇杯4回戦(ノエビアスタジアム神戸)、16日には鹿島との第22節(カシマサッカースタジアム)と来週も2試合に臨む。 (文責・藤江直人/スポーツライター)