自動車産業の取引先は全国約7万社(重複を除く) 「型式指定」問題が全国の取引先に広がる懸念も
産業別、取引先計の最多は製造業
産業別では、取引先は自動車部品メーカーなど製造業が2万892社(構成比29.9%)が最多だった。次いで、鋼材や機械、部品卸を含む卸売業の1万3,671社(同19.5%)、清掃や機械修理などサービス業他が1万2,598社(同18.0%)、自動車販売店など小売業が8,553社(同12.2%)と続く。
資本金別、個人企業などが約5%
資本金別の取引先計では、最多は1千万円以上5千万円未満の3万4,742社(構成比49.7%)だった。1億円以上が1万244社(同14.6%)ある一方で、個人企業なども3,369社(同4.8%)あった。 また、資本金1千万円未満(個人企業など含む)は、1万6,165社(同23.1%)と小規模事業者も多く取引に関係していることがわかった。
売上高別、1億円未満が15%強
売上高別の取引先計では、最多は1億円以上10億円未満が2万5,739社(構成比36.8%)で、次いで10億円以上100億円未満が1万9,466社(同27.8%)だった。 1,000億円以上が1,583社(同2.2%)と大企業との取引もみられるが、1億円未満が1万1,059社(同15.8%)と小規模事業者の取引も目立った。
都道府県別、最多は東京都、取引先は全国に広がる
都道府県別の取引先計は、東京都が1万3,693社で最も多かった。次いで、トヨタ自動車の本社がある愛知県の8,473社、3位に大阪府の6,845社、4位は神奈川県の3,952社、5位に静岡県の3,001社が続く。 自動車メーカーやグループの工場や拠点がある都道府県に取引社数が多く、企業城下町を形成している様子がうかがわれる。 1次仕入先では、1位は愛知県の3,235社、2位は東京都の2,740社、3位は大阪府の1,029社、4位は神奈川県の953社、5位は広島県の604社の順。 一方、1次販売先では、最多が東京都の1,813社。2位は大阪府の1,549社、3位は愛知県の1,275社、4位に静岡県の807社、5位は神奈川県の761社が続いた。