懐かしの「デルタHFインテグラーレ」の再来!? ランチア新型「イプシロン」に高性能4WDモデル「HF」発表 2025年にラリー復帰
ステランティスのイタリアブランド「LANCIA(ランチア)」は2024年5月27日、新型「イプシロン(Ypsilon)」の高性能バージョン「イプシロンHF」を発表しました。 【画像】「えっ!?」ランチアがラリー復帰!? イプシロンのラリーマシンを見る(22枚) このモデルは2025年5月に欧州市場に導入される予定です。
イプシロンはランチアのコンパクトカーで、初代は1994年に登場。2002年にはフルモデルチェンジされ2代目に進化、3代目は2011年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開されています。 2024年2月14日に世界初公開された新型イプシロンは4代目モデルで、全長4080mm×全幅1760mm×全高1440mmというボディサイズのBセグメント・コンパクトハッチバックです。 この5月にはイタリア国内で注文受付を開始、納車は同年6月初旬を予定しています。 新型イプシロンはEVとして登場、156馬力・260Nmを発生するモーターを搭載、組み合わされるリチウムイオンバッテリー容量は51kWhで、WLTPモードで最大403kmの航続距離を誇ります。この航続距離はプレミアムBセグメントではクラス最高となります。 またEVに加え、ハイブリッドバージョンも用意。100馬力を発生する1.2リッター直列3気筒ターボエンジンに48Vマイルドハイブリッドシステムを組み合わせ、トランスミッションは6速e-DCTを設定。最高速度190㎞/h、0-100㎞/h加速9.3秒というパフォーマンスを発揮します。 イタリア市場での新型イプシロンの車両価格は、ハイブリッドバージョンが2万4900ユーロ(日本円で419万円)から、EVバージョンが3万4900ユーロ(約587万円。EV補助金は含まず)からとなっています。 今回発表されたのは、高性能バージョンの「イプシロンHF」です。ノーマルの新型イプシロンをベースにモーターを240馬力に強化。0-100㎞/h加速は5.8秒というパフォーマンスを発揮します。 新型イプシロンHFのカラーリングに用いられるHFは、高性能ランチアモデルの歴史的なシグネチャーで、もともとは 1960年のジュネーブ モーターショーで発表されたものです。 この歴史的なロゴは、黒の背景に白の大文字でHFが書かれ、4頭の赤い走っている象が赤地に白で「SQUADRA CORSE」の文字で強調されています。小さな象は、一度解き放たれたら止められないという伝説に基づいて、幸運のお守りとして選ばれ、パフォーマンスと運転の楽しさの象徴となっています。 ※ ※ ※ 今回、同時にランチアはラリーへの復帰を発表しています。
ランチアはかつてラリーの世界で成功したブランドです。これまで15回の世界ラリー選手権、3回のコンストラクターズおよび耐久世界選手権、1000ミリア1回、タルガフローリオ2回、カレラパナメリカーナ1回の優勝を誇ります。 ラリーへの復帰となるマシンは「イプシロン4 HF」と呼ばれ、212馬力を発揮する1.3リッター直列3気筒ターボエンジンを搭載、5速MTと機械式LSDを搭載する全輪駆動モデルとなります。
VAGUE編集部