泥沼雨天強行で変わった流れ。屈辱のCS下克上を許した金本阪神5つの誤算
それでも、金本監督は「悔しさを持ってくれていると思うし、来年に(この悔しさを)つなげないといけない。ただ1年を通じて考えると気持ちを前面に出してベテラン、中堅を中心にがんばってくれた。ケガ人などでスタメンも固定できないなかで、2位になれたのは、みんなの粘りと執念。胸を張っていい。今日で最後になったが、褒めてやりたいチームだと思う」と、選手を称えた。指揮官として立派なコメントだった。 来季に向けてのチームの課題が浮き彫りになった敗戦だった。 メッセンジャー、秋山に続く、第3、第4の先発の不在、そして、大山、中谷らの若手が出てきたものの、ベテラン依存が強くて、波があり、爆発力にも欠ける打線の問題だ。 「2イニングを投げた藤浪が非常にいい形だった。リリースポイントが安定して右打者に抜けるボールもなかった。そこが光明だろうが、このままならば、例えファイナルステージに上がっていても苦しかっただろう。それほど先発ローテーに人がいなかった。秋山も、来年は2年目のジンクスと戦わねばならないし、現時点で、来年の先発陣に計算は立たないだろう。それと打線。若い選手は育ったが、外国人を含めた補強は必須だと思う。中継ぎ、抑えとブルペン陣が素晴らしいだけに問題点は明らか。このオフの動きが勝負になると思う」と池田さんも指摘する。CSの誤算を教訓に変えなければ、来季のリベンジもままならない。