「自分たちだけでは、どうすることもできない」能登半島地震発生から10か月 石川県輪島市町野町出身のシナリオライターが見つめる“ふるさと”の今
「町野の灯が消えてしまうかもしれない」地域の方々が発災翌日に口にしていた言葉です。それほど大変な状況でしたが、もとやスーパーさんはたくさんの方の支援を受け、支えられながら少しずつ動きはじめます。 9/28に、NPO法人リエラさんが、もとやスーパーさんの旧・電器部ををきっかけに、水害の中でも、どうにか救助できた商品を無償提供するなど、地域のための取り組みがはじまります。 積極的に物資を受入れ、地域の物資の受け入れ拠点としての役割を担ってくださいました。 その後、泥出しや片付け、消毒が進むにつれ、炊き出しやイベントなどの受入れも加速していきました。 ■町野(まちの)町のまんなかで復興を目指す 10/9、発災後はじめてもとやスーパーさんで販売会が行われました。支援物資を受け入れながらも、スーパーとしての役割を考え続けてきたもとやスーパーさんに、株式会社ドン・キホーテさんが全面協力し、毎週火曜日の販売会を行うという新しい取り組みがはじまったのです。 その後、ドン・キホーテさんやさいはての谷内のおとうふさんなどから仕入れを行い、もとやスーパーさん自身も販売再開にこぎ着けます。 10月下旬、もとやスーパーさんの今後の草案が公開されました。 11/11(月)の仮オープンから、新店『基屋base(仮)』へのロードマップともいえる構想が詰め込まれているもので、地域のみなさまのアイディアも多数寄せられております。 これまでの販売がメインのスーパーとは大きく違う挑戦、宿泊スペースや漫画喫茶・ネットカフェ風、シェアキッチンやランドリーコーナー、シャワールームなどが盛り込まれております。 今できることを工夫しながら、たくさんのみなさまのお力を借りて、まちのまんなかに笑顔と活気が集まる日が来ることが、町野の復興に繋がるのではないかと感じております。 ■振り出しに戻っても再建を 前回の特別編でご紹介させていただきました、広江歯科も、9/21の水害で甚大な被害を受けました。