「世界最強」プレミアリーグに迫るサウジアラビアの脅威【現地発】
リバプールの主将の座を捨て代表キャリアをリスクに晒し
サウジへ渡ったビッグネームの中で、とりわけ衝撃的だったのがヘンダーソンだ。リバプールの主将はパンドラの箱を開けたのだろうか。(C)Getty Images
サウジアラビアの脅威はプレミアリーグにも迫っている。ジョーダン・ヘンダーソンの決断は、カネに靡く選手が一定数存在するという事実を突きつけた。繁栄を謳歌する「世界最強リーグ」もオイルマネーに呑み込まれてしまうのか。(文:オリバー・ケイ/訳:井川洋一 2023年8月10日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イングランド』を転載) ―――◆―――◆――― クリスティアーノ・ロナウドがサウジアラビアに行っても、驚きはなかった。フットボール史上最高の選手のひとりも38歳が目前で、いわゆるモダンスタイルについていけなくなっていた。マンチェスター・ユナイテッドでそれなりにゴールを決めてはいたものの、エリク・テン・ハーフ監督が要求する高強度のプレッシングに対応できず、居場所がなくなりつつあった。かといって他のビッグクラブからも声が掛からず、高額を用意したアル・ナス
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