圧倒的ドラ1候補の“新怪物”…五輪代表相手にも躍動した17歳を現地メディアが特集
クーパー・フラッグ――我々はこの先10年以上、彼の名前を毎日見ながらNBAに釘付けになることだろう。 フラッグはザイオン・ウィリアムソンやビクター・ウェンバンヤマと並び、新世代の怪物として将来が確実視されている。昨年はベン・シモンズやケイド・カニングハムの母校としても知られる名門モントバードアカデミーで33戦無敗という圧巻のシーズンを築き、チャンピオンシップを獲得。個人としてもゲータレード・ナショナル・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー、ネイスミス・ナショナル・プレーヤー・オブ・ザ・イヤーを受賞し、無論、高校生オールスターのマクドナルド・オールアメリカンにも選出され、欲しい称号を全て手中に収めた。 メイン州ニューポート出身の17歳は、2024-25シーズンからデューク大学への進学が決定しており、“ワン・アンド・ダン”(1年限りで大学キャリアを終えること)を前にどれだけの偉業を成し遂げるかに注目が集まっている。『Sports Illustrated』は、NBAドラフト2025の1位指名最有力候補でもあるフラッグのカレッジデビューに先駆けて、スカウティングレポートを投稿。以下では概要、オフェンス、ディフェンスの3つのカテゴリーに分類し、ブルーデビルズの次期エースを紐解いていきたい。
■ 五輪アメリカ代表を相手に存在感
身長206センチ、体重93キロ、推定ウイングスパンは213センチ以上という恵体のフラッグは、『ESPN 100』、『247Sports』、『Rivals』の格付け三大サイトの全てで学年1位にランクインする。 ポジションはスモールフォワードを主戦場とし、高校最終学年は1試合平均16.5得点、7.5リバウンド、3.8アシスト、1.6スティール、2.7ブロックを記録。スペインで開催された「FIBA U17ワールドカップ」ではアメリカ代表として金メダルを獲得し、大会のオールスターにも選出され、直近のパリオリンピックアメリカ代表の練習相手にあたるセレクトチームに唯一、非プロ選手として選出されている。 同代表との練習試合ではアンソニー・デイビスと対峙して3ポイントを成功させ、バム・アデバヨにはアンド・ワン付きのプットバックダンクを見舞うなど、NBAの最高峰とされる先輩選手を前に堂々のプレーを披露し、関係者を騒然とさせた。