【今週の注目新馬/函館】矢作厩舎の秘蔵っ子モズナナスターが初陣 ギータ所有のセイフウサツキは鞍上・武豊でデビュー
【6月30日・日曜函館5R=芝1800メートル】
◆アディクテッドラン(牡=父リオンディーズ、母アディクション・新谷) 母はJRA未勝利(7戦)だが、そのきょうだいにはマイル重賞2勝のクルーガーや現障害オープン・サクセッションなど活躍馬がいる。19日の1週前追いは芝で古馬オープンのソウテンと併せて1馬身遅れたが(4ハロン53・1ー12・0秒)、軽快な動きが目を引いた。「栗東から本数を乗り込んで函館入り。全体的にまだ子供っぽいのでそのあたりも踏まえて千八から行きます。スタミナがあるし、追い切りに乗った(池添)ジョッキーの感触も良かったです」と松田助手。鞍上・池添で馬体重は470キロ。 ◆セイフウサツキ(牡=父サトノクラウン、母モンローライン・松永幹) ソフトバンクホークス・柳田悠岐選手の所有馬(名義はY’sレーシング)としても注目を集める存在。函館入り後も入念に乗り込まれ、19日にはウッドで5ハロン68・4―13・1秒(馬なり)をマークし3歳未勝利と併入した。「乗り込むごとにしっかりしてきて、追い切りでも最後までしっかり走れていました。折り合いは大丈夫だし乗り難しさはない。直前はジョッキー(レースでも騎乗予定の武豊)に感触を確認してもらう予定」と額田助手。馬体重は450キロ。 ◆プレシャスデイ(牡=父ニューイヤーズデイ、母スプレンダークラン・伊坂) セレクトセール出身(22年当歳=落札価格1500万円)で、クロフネ産駒の半兄に現障害オープンのブリヨンカズマがいるほか、母スプレンダーグランの半兄にヴァーミリアン、ソリタリーキングといった砂上のビッグネームが名を連ねる。1週前追いは19日に芝で佐々木(レースでも騎乗予定)を背に5ハロン66・9ー12・3秒を計時した。「5月下旬にノーザンファーム空港から直接、函館競馬場に入りました。大変順調にきていて、一番は仕上がりの良さ。切れるというよりも前々で長く脚を使えそうなタイプですね。折り合いに心配はないのでこの条件も合いそう」と白根助手。馬体重は500キロ。 ◆ヤコブセン(牡=父エピファネイア、母スマッシュ・斎藤誠) むかわ町の育成牧場・エクワイン・レーシングから直接函館競馬場入りして調整を重ねた。昨年の北海道セレクションセール出身(落札価格4800万円)で、兄姉にJRA4勝のモルフェオルフェやGⅢユニコーンS(21年)の勝ち馬で障害オープンのスマッシャーがいる。「ゲートは速いほうだし、乗りやすいので千八の距離も合いそう。まだ良化の余地はあるけど、追い切り時計も出ていて力は出せる態勢」と牧田助手。鞍上・鮫島駿で馬体重は480キロ。
立川 敬太