秦拓馬「ポイズンアドレナ」最新モデル実釣!!

6年ぶりのフルモデルチェンジを果たした完全実釣主義ロッド『24ポイズンアドレナ』（ジャッカル×シマノ）を引っ提げて、四国・愛媛の古豪リザーバーに降り立ったのは“俺達。”や“ダウザー”の愛称で知られる超人気プロアングラー・秦拓馬さん。既に春なのか、まだ早いのか。停滞する季節の進行を相手に、秦さんとアドレナが答えを解き明かす！ 【写真】秦拓馬による24ポイズンアドレナ解説（10枚）

既に春真っ只中なのかそれともまだなのか？

秦「季節感はおそらく産卵直前。減水していますが、エサっ気はありますね。まだ追っているのか、追わなくなっているのか…。あ、見えていた魚が消えた！　ずっとそこにいるより、動いてくれる方が戦略を立てやすいですね」 愛媛県東部を流れる吉野川の支流・銅山川を堰き止めたリザーバー「金砂湖」を訪れた。別名、柳瀬ダム。バス釣り場としての歴史は古く、過去には日本最大のバスが釣れたフィールドとしても知られる。遊漁券は四国中央市内の各コンビニ端末で購入が可能だ。 取材は4月上旬。暖かな現在とは異なり、三寒四温の真っ只中のことだ。朝の気温は、前日の晴れの影響を受けた放射冷却で5度と肌寒いものの、日中は再び晴れの予報。春の気配はより一層濃くなりそうな雰囲気にあった。 秦拓馬さんの手には24アドレナが数セット。 まずはビッグベイト、そしてストレートワーム3本掛けといったボリュームのあるルアー&リグでフィールドの様子を伺い始めたのだった。 秦「この時期のバスって特に神経質なんですよね、産卵を控えているから。バスが見えても目の前に落としたら試合終了。最低でも10メートル離したり、細心の注意を払いたいですね」 繊細なリグは後でいい。まずはパワーのあるルアーで遠くから発見させる。秦さんにはそんな戦略の意図があったのだ。 ところが、意に反して反応は薄い。ルアーが見えるレンジで魚の反応はほぼ皆無。ルアーをフィネス方向に振り「ボトムを丹念に探って時々反応が出る程度」と秦さんは頭を悩ませる。 秦「今日（＝実釣初日）は巻いてアタリはゼロ、ボトムで数回。季節的に厳しいのはわかるけど、この停滞した状況を何かぶっ壊す要素がないと釣果は伸びない。それはルアーなのか、それとも…」 「サイズは出ていないけど、楽しいバスフィッシングでした！」と秦さんは初日を振り返る。この日の最大は「70UP（笑）」。春に肉食性の高まったコイを小魚シルエットのワームで食わせ、270L+-2の存分なパワーで余裕のキャッチへと繋げたのも見所のひとつだ。 この日の釣果は3本のみ。なぜかいずれも40センチに満たないサイズだ。 しかし、秦さんの表情は明るい。その脳裏には、翌日の未来予想図が描かれていたのだ