【このワンオフ993なんぼ?】日本人オーナーが16年間所有したポルシェ911(993)ターボのワンオフモデルが1億円以上で落札された!
ポルシェ911(993)ターボのワンオフモデルがオークションに。
このクルマは、工場から出荷された最後の空冷ポルシェ911だ。予想落札金額は100万ユーロ(約1億6,500万円)と言われたが約691,000ユーロ(約1億1,400万円)で落札された。
「993」はポルシェのひとつの時代の終わりを告げた。最後の空冷911であり、多くのファンにとって最後の911であった。最後の「993」特別カラー、メキシカンブルーのカレラ4Sは、1998年3月31日にツッフェンハウゼンの工場を出発した。しかし、同じ年の9月まで納車されなかった1台があり、これが公式に製造された最後の空冷911となった。このワンオフモデルがオークションにかけられ、記録的な高値で落札された! オークションハウスの「ボナムズ」が9月7日に開催した「グッドウッド リバイバル コレクターズ モーターカー アンド オートモビリア」オークションに出品された、シャーシ番号370750の「ポルシェ993ターボ」のことだ。この個体は「最後のワルツ」というニックネームを持ち、1998年3月27日にツッフェンハウゼンの生産ラインから出荷された。しかし、このターボはその後オーナーに引き渡されることはなく、ポルシェのスペシャルリクエスト部門(現在は‘ポルシェ エクスクルーシブ マヌファクトゥール’として知られる)によって大規模なトリートメントが施された。
10万ドイツマルク(約820万円)を超える追加装備
希少なエクステリアカラー、オーシャンブルーメタリックをまとった「993」の最初のオーナーは、ドイツの作家クラウス ヴァンダーボルグで、彼はターボを大幅にアップグレードした。オリジナルの注文書が示すように、この努力は決して安くはなかった。当時の基本価格222,500ドイツマルク(約1,830万円)に加え、100,000ドイツマルク(約820万円)を超えるエクストラが追加され、最終的に価格は327,671ドイツマルク(約2,693万円)となった。
標準408馬力の「911ターボ」は、19,800ドイツマルク(約163万円)でWLS2キットを装備し、出力を450馬力まで引き上げ、「ターボS」のレベルにまで引き上げた。このパッケージには、「ターボS」の4フローエキゾーストシステムも含まれていた。しかし、それは特別な要求の始まりに過ぎなかった。