サヴォーナ、”10度目の正直” 今度こそ重賞タイトルゲットだ!【11月3日「アルゼンチン共和国杯】
◇「第62回アルゼンチン共和国杯」(G2・11月3日・東京・芝2500メートル) 軌道修正を果たしたい。函館記念、オールカマーと連続4着のサヴォーナがハンデ重賞で巻き返しを狙う。これまで重賞にチャレンジすること9回。勝てそうで勝てずにいまだノンタイトル。今回が10度目の重賞チャレンジ。休み明けだった前走を叩いた上積みを武器に今度こそ初タイトルをゲットする。 能力は非凡。だが重賞のタイトルは取れそうでまだ取れていないサヴォーナ。これまでチャレンジすること9回。菊花賞5着、天皇賞・春でも6着とG1で大崩れすることはなかった。持てるポテンシャルを何とか爆発させたい。10度目の挑戦でG2取りに臨む。 「前走(オールカマー)は中山コースでも思ったより前に取り付けることができたね。ラストまで踏ん張ってくれたし、4着でも内容は悪くなかった」と休み明けだった前走を柴田助手は振り返る。久々の分、決め手勝負では分が悪かったが、やはり崩れることはなかった。 反撃を狙う今回の舞台は府中の2500メートル。23日の栗東CWではコンビ復活となる池添を背にチカッパ(3歳オープン)と併せて6F81秒1―35秒9―11秒3の好時計をマーク。JBCスプリントを狙う重賞連勝中の僚馬をゴール前で0秒9差突き放して良化気配を見せつけた。 「いい動きでしたね。休み明けを一度使われた効果で動き、状態ともにグンと良化してきました。いい意味での落ち着きもある。昨年の菊花賞の状態が一番良かったと思っていましたが、その時と遜色のない状態で挑むことができそうですよ」と目を見張る良化に柴田助手は目を細めた。 ハンデ戦とはいえ、もう言い訳は許されない。「東京の長い直線は合いますし、2500メートルは距離的にもちょうどいい条件だと思う」と同助手。勝てば有馬記念への参戦も現実味を帯びてくる。今ほしいのは白星という結果。大きな上積みを武器に必勝態勢でサヴォーナが府中へと東上する。
中日スポーツ