A・ロッドに31差で、タイ・カッブら偉人も凌駕!? “人間じゃない”大谷翔平は歴史に埋もれた大記録を次々に超える
大谷翔平(ドジャース)は、歴史の中に眠っていた偉人たちをも凌駕している。 現地時間9月22日、大谷は本拠地で行なわれたロッキーズ戦に「1番・DH」で先発出場。4-5で迎えた9回の第5打席に右中間席へサヨナラ勝利を呼び込む53号同点ソロ本塁打をマーク。この日は5打数4安打1本塁打2盗塁と活躍し、自身が打ち立てたシーズン記録を「53本塁打・55盗塁」とした。 【動画】9回土壇場で同点弾!大谷翔平が53号本塁打を放ったシーン まさに“無双状態”だ。114.7マイル(約184.5キロ)の弾丸ライナーで右中間スタンドに本塁打を打ち込んだ、このロッキーズ戦を含めた直近4試合で率.778(18打数14安打)、5本塁打、13打点、出塁率.800、長打率1.722、OPS2.522、6盗塁の暴れぶりである。相手からすれば、手に負えないといったところだろう。 そんな大谷の歴史的なパフォーマンスはさまざまな記録とともに、球史に残る偉人の名を呼び起こしている。 まず、同一シーズンに本塁打王のトップに立ち、年間40盗塁以上を記録した選手たちは、いわゆる現代野球となった1900年以降で4人いる。トリス・スピーカー(1912年/52盗塁・10本塁打)、タイ・カッブ(1909年/78盗塁・9本塁打)、レッド・マーレイ(1909年/49盗塁・7本塁打)、ジミー・シェッカード(1903年/67盗塁・9本塁打)である。無論、彼らが活躍していた120年以上も前の時代との違いはある。それでも、55盗塁をマークしながら53本塁打をマークしている大谷は際立つ。 さらに過去にシーズン50本塁打以上を放った選手の盗塁最多記録は「24」。到達者はアレックス・ロドリゲス(2007年/54本塁打)とウィリー・メイズ(1955年/51本塁打)。いずれも米球界のレジェンドだが、彼らに盗塁数で30個以上の差をつけているのも大谷の凄まじいポテンシャルを物語ると言えよう。 打者専任となった今シーズンだが、歴史に残る偉業をやってのけた大谷。ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が「今のショウヘイは人間じゃないように見える」と絶賛する活躍で、己の価値を高めたと言えよう。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]