ICC捜査にモサド元幹部介入か 検察官の盗聴や脅迫、メール傍受
【エルサレム共同】イスラエルによるパレスチナへの戦争犯罪を巡る国際刑事裁判所(ICC)の捜査に、イスラエル対外特務機関モサドの元幹部らが介入を試みていたと、英紙ガーディアンが報じた。捜査に圧力をかけ断念させるのが目的で、ベンスダ前主任検察官にも盗聴や脅迫をしていたほか、捜査を引き継いだカーン主任検察官のメールを傍受していたという。イスラエル首相府は報道を否定している。 報道によると、介入工作が始まったのはパレスチナ自治政府がICCに加盟した2015年。ベンスダ氏は同年、パレスチナ情勢に関する人道に対する罪などの予備調査開始を発表していた。