ステーブルコインの時価総額、約30兆円の大台を突破──普及加速により来年は倍増の可能性も
市場規模は2025年に倍増の可能性
このような成長は来年にかけても続く可能性が高い。デジタル資産運用会社のビットワイズは、ステーブルコイン市場は2025年に4000億ドルに達すると予測している。 12月10日発表の同社レポートによると、重要な起爆剤のひとつとなる可能性があるのは、企業や金融機関がトークンを発行し、利用するためのルールを定義することになる、待望のステーブルコイン法案を米国議会が通過させることだ。 「大きな疑問に対する明確な答え、例えば、誰が規制するのか?適切な準備資産要件は何か?といったものが、発行者、消費者、企業の間で大規模な新しい関心を呼び起こすだろう」と、ビットワイズのアナリストは指摘。 「そうなれば、J.P.モルガンなどの伝統的な大手銀行がこの分野に参入してくるだろう」 その他の成長促進要因としては、ペイパル(Paypal)のステーブルコイン「PYUSD」の例に倣い、人気のフィンテックアプリケーションがステーブルコインをサービスに統合することや、世界的な決済や送金におけるステーブルコインの役割の増大が挙げられる、と同レポートは付け加えた。 ステーブルコインに対して強気の予測を発表したのはビットワイズだけではない。スタンダード・チャータード(Standard Chartered)とゾディア・マーケッツ(Zodia Markets)は先月のレポートで、ステーブルコインは米国の通貨供給と外国為替取引において、現在の1%から、10%に相当する規模に達する可能性があると予測した。 |翻訳・編集:山口晶子|画像:ステーブルコインの時価総額合計(CCData)|原文:Stablecoin Market Cap Hits $200B Milestone, Could Double in 2025 as Adoption Accelerates
CoinDesk Japan 編集部