大坂なおみ撃破後も絶好調で8強、引退のケルバー 最後の大会でメダル獲得なるか<パリ五輪>
パリオリンピック
パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)は30日、テニスの女子シングルス3回戦が行われ、今大会での引退を表明している元世界ランク1位のA・ケルバー(ドイツ)が第16シードのL・フェルナンデス(カナダ)を6-4, 6-3のストレートで下し、2大会ぶり3度目のベスト8進出を果たした。 【錦織/柴原ペア 準々決勝 1ポイント速報】 36歳のケルバーは四大大会3勝を含む14個のツアータイトルを獲得。2016年9月には世界ランク1位に上り詰めた。オリンピックでは2016年のリオデジャネイロ大会で銀メダルを獲得している。 2023年2月に出産を経験したケルバーは今季ツアーに復帰。しかし、直近ではマッチ5連敗と苦戦していた。 そのケルバーは25日にパリオリンピックを最後に現役を引退すると発表。スペシャルランキング(負傷や出産などにより長期離脱した選手への救済制度)を利用して今大会に臨むと、1回戦で同じくスペシャルランキングで出場した元世界ランク1位の大坂なおみ、2回戦で世界ランク57位のJ・クリスティアン(ルーマニア)を下し3回戦に駒を進めた。 世界ランク25位のフェルナンデスとの顔合わせとなった3回戦、ケルバーは4度のブレークを許したものの、自身はこれを上回る7度のブレークに成功。試合を通じて22本のウィナーを決め1時間25分で準々決勝進出を果たした。 国際テニス連盟のITFは公式サイトにケルバーのコメントを掲載している。 「なおみ戦の時点ですでに素晴らしい勝利だったと思う。でもこれはオリンピック、私にとって最後の大会で、本当に特別な試合。私にとっては誰と対戦するかは問題ではない。ただ良いテニスをしたいし、再び高いレベルでプレーしたいだけよ」 勝利したケルバーは準々決勝で第6シードのジェン・チンウェン(中国)と対戦する。ジェンは3回戦で第11シードのE・ナヴァッロ(アメリカ)を下しての勝ち上がり。 「引退を決意してからは自由を感じてる」とも語っているケルバー。最後の大会でメダルを獲得し、引退に花を添えることができるか注目される。
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