Jリーグの日本人監督市場に異変、新潟をルヴァン杯決勝へ導いた松橋力蔵監督の争奪戦勃発 川崎など有力クラブからオファー殺到中
■今季勇退を示唆 サッカーJリーグの日本人監督市場に異変が起きている。新潟・松橋力蔵監督(56)に他のJクラブからオファーが殺到しているのだ。 【表でみる】Jリーグ1試合当たりの平均観客数 新潟監督3季目は、シーズン初めに「てっぺんを目指す」と優勝宣言。リーグ戦16位も、YBCルヴァン杯で新潟をクラブ史上初の決勝に進出させた。名古屋との延長PK戦の末に敗れたものの、視察した日本代表・森保一監督(56)は「ルヴァン杯史上最高のゲームだった」と新潟の健闘を絶賛した。 ところが松橋監督は「少しはいい景色は見せてあげることができたのかなという風には思ってます」と今季限りの勇退を示唆。これを機にJの有力クラブからのオファーが殺到中だ。 そのひとつが川崎。2017年から4度のリーグ優勝を成し遂げた鬼木達監督(50)が、今季の無冠が決まった時点で、成績不振の詰め腹を切らされた形で事実上の解任。後任には今年8月にJ1鳥栖を解任された川井健太前監督(43)が有力視されていたが断られている。 クラブのレジェンドである中村憲剛氏(44)の監督待望論もあるが、オファーはしていない。 松橋監督にはFC東京もオファーするなど争奪戦を展開中。新潟も全力で慰留するモテモテぶりだ。 (久保武司)