「“食べても大丈夫なんだ”という体験が必要」アスリートにおける“食事の取り方”について東京農大・日田安寿美教授が言及
◆朝ごはんは「体の目覚ましスイッチになる」
続いては、スポーツ栄養学の観点からみる“朝食の重要性”について。日田教授は「“体の目覚ましスイッチになる”という意味で、朝食を食べるのはとても大事だと思います。光を浴びることも大事ですが、食事を取ることで消化管を使い、お腹が動いていくと自律神経系のスイッチが入って体のリズムもできますので、勉強やスポーツを頑張りたい人にはオススメです」と声を大にします。 また、脳は糖質が栄養素となるため、「“頭をしっかり働かせたい”という人は、ご飯・パン・麺などを朝からちゃんと食べていただくと元気な1日が過ごせると思います」とも。 さらに“1日3食しっかり食べること”の重要性についても言及。以前、新体操選手の体格について調べる機会があった際、昼食を抜いてしまう選手が何人かいたそうで、「おそらく『あまりエネルギーを摂ってしまうと太ってしまう』とか『体脂肪が減るのではないか』と考えて昼食を抜いたんだろうと思いますが、実際は、昼食を抜いている選手たちのほうが体脂肪率は高かったです」と明かします。 その原因は“昼食を抜いた”だけに限らないとしつつも、「(食事を抜くと)筋肉が落ちやすい状況になるので、注意が必要と思います」と話していました。 (TOKYO FM「あぐりずむ」2024年11月12日(日)、11月19日(日)放送より)