子どもがいない人が感じている職場でのしわ寄せとは? 意図しない分断が生まれてしまう理由とは?
Q.不快な思いをしたのはどのような出来事でしたか?
「子どもがいることが、いかに素晴らしいか聞かされた」「なぜ子どもをつくらないのかと、子どもがいない原因を追求された」経験が1、2位となった。 3位は「子どもがいることが、いかに大変か聞かされた」となった。
Q.不快な扱いとはどのような内容でしたか?
「不利益」の主な内容は、「子どもがいない」ことが理由の超過勤務や、育休・時短者の業務のカバーによる業務負荷の増加が挙げられる。 出典(上記グラフすべて):ダイバーシティ&インクルージョン研究会2020 小林 Yahoo!ニュースで、「子どもがいないことを理由に不快な経験をしても『なにもしなかった』が半数以上、実態調査が発表された」(https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/741d9886d8aa8bcfd12ba15cca30adeada62bbb3)という記事も読んだのですが、すごい内容ですよね。本当にこんなこと言う人いるの!?と目を疑ってしまいました。
調査にあった具体的な声
※Yahoo!ニュース記事よりそのまま転用 1.不快であったこと ・妊娠している自分(相手)が優れていて、当方(私)は劣っていると言われているように感じる会話がよくあった ・「早く産め」と言われた ・妊娠しているのだから仕事上優遇されて当たり前という態度を取っていた(それは確かにその通り。しかしモヤモヤした) ・結婚・子どもの素晴らしさに同意し、「自分もそうなりたい」と言わないと解放してくれない ・少しでも違った意見を言うと社会不適合のように言われる ・「子どもがいないと分からないよね」と言われた ・「子どもがいて一人前」「子どもを育ててこそマネジメントができる」など、子どもがいないと仕事上の成果が劣るといった意味合いのことを聞かされた ・「どうして子どもがいらないの?将来寂しくなるよ」 ・「そんなだから旦那さんが抱く気にならないんじゃないの?」 ・「お前には女を感じない」などの暴言 2.具体的に不利益を被ったこと ・長期の出張を当たり前のように言いつけられる ・子どもがいるという免罪符のもと、しわ寄せ、残業が押し寄せる ・まわりがどんどん妊娠し、出産し、子育てし、その過程において仕事のしわ寄せが「子どもがいないんだから大丈夫でしょ」と私に来た ・私は不妊治療をしていて、業務を調整したい旨を上司に伝えたが、「甘い」と言われ配慮してもらえなかった ・自宅から通えない地域への赴任を、「子どものいる社員の代わりに」と明確に言われた ・産休、育休を取得して子どものいる女性の方が、人事評価が高くなり、昇進しやすい 3.妊娠中もしくは子育て中の社員からされた不快であったこと ・子育て中の社員は、土日夜などの勤務が免除されたため、しわ寄せが独身者や子どものいないスタッフに来た ・年に数回でも代わってほしいが、誰からも声かけがない ・産休・育休に入る社員から仕事の引き継ぎ中に「そもそも育休明けに同じ立場に戻って来るか分からないし」と投げやりな感じのことを言われて、(引継ぎする)モチベーションが下がった ・お子さんがいるため業務時間が短くなることは何とも思わないが、ご自身の業務が終わっていないのに子どもを理由に帰宅する ・その終わらない業務はこちらでフォローしているが、それを当たり前だと思っていた ・「子どもがいないから好きなだけ仕事ができてうらやましい。私は育児で大変なのに」というようなことを言われた ・そういう時に傷つくということはないが、何だかもやもやします