功労者のボヌッチはなぜユーベを追われることになったのか【現地発】
戦力外の通告を受けながらも契約満了まで留まると宣言し
ウニオン・ベルリンに渡ったボヌッチは9月中旬、ユーベを提訴する意向を示した。やはりというべきか、平穏には終わりそうにない。(C)REUTERS/AFLO
通算13シーズン在籍した功労者であり、直近までキャプテンを任されていた。なぜ、このような形でクラブを追われることになったのか、疑問が出てきて当然だ。そもそもボヌッチとは、ユベンティーノにとってどのような存在だったのか。(文:マウリツィオ・クロゼッティ/訳:片野道郎 2023年9月21日発売ワールドサッカーダイジェスト『ザ・ジャーナリスティック イタリア』を転載) ―――◆―――◆――― レオナルド・ボヌッチが並のプレーヤーだったことは一度たりともない。2010年夏に入団したユベントスではスクデットを8度手に入れた。イタリア代表では2021年に開催されたEUROを制し、欧州王者に輝いた。今年で36歳となり、プロキャリアの最終盤を迎えてもなお、やはり並のプレーヤーなどではない。 それはカリスマ性と刺々しさが同居している特異なパーソナリティーのせいでもあるだろう。
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