明大 大学ラグビー王者へ8トライ逆転8強 主将&副将不在乗り切った 欠場の3人次戦復帰の可能性
「ラグビー・全国大学選手権・3回戦、明大50-17東海大」(14日、秩父宮ラグビー場) 3回戦が行われ、前回準優勝の明大(関東対抗戦3位)は東海大(関東リーグ戦3位)に50-17で快勝し、8強入りした。慶大(関東対抗戦4位)は東洋大(関東リーグ戦2位)を50-26で、京産大(関西2位)は30大会ぶりに出場した青学大(関東対抗戦5位)を66-7で下した。近大(関西3位)は福岡工大(九州)に74-12と大勝し、22大会ぶりのベスト8入り。準々決勝は21、22日に行われ、関東対抗戦を制した早大は近大、4連覇を狙う帝京大(関東対抗戦2位)は慶大、大東大(関東リーグ戦1位)は京産大、天理大(関西1位)は明大と対戦する。 主力不在のピンチも乗り切った。明大は主将のナンバー8木戸、副将のCTB秋浜ら4年生3人が脳振とうの影響などで欠場する中、8トライ50得点で快勝。神鳥裕之監督は「まずはホッとしています」と息をついた。 序盤は先制を許して相手の激しい守備に手を焼いたが、慌てなかった。前半22分、先発起用されたCTB伊藤龍之介(2年)が巧みなステップからトライを決めて同点。WTB白井瑛人(1年)は前半36分に見事なハイパントキャッチでトライを演出すると、後半4分には自身もトライ。試合の流れを決定づけた。 神鳥監督は「リーダーがいない状況で、数少ない4年生がチームを引っ張って、若いメンバーも貴重な経験ができた」と手応え。指揮官によれば、欠場した3人も準々決勝で復帰の可能性があるという。たくましさを増した明大が6大会ぶりの頂点を目指す。