“ママべったり”だった5歳の女の子が変化したワケ 子どもを輝かせる“特別な舞台”が開演 仕掛け人は有名劇団出身の俳優たち
顔も隠して、ママにべったりくっついていた女の子。ところが2日後、ミュージカルの舞台に立てるほど、動きが一変していました。元有名劇団の俳優が仕掛けるプロジェクトとは…? 【動画で見る】心魂プロジェクト 子ども輝かせる“特別な舞台” 仕掛け人は元劇団四季俳優 名古屋初のワークショップ
子どもたちに表現する喜びを… 俳優らが名古屋初の表現ワークショップ開催
8月21日、名古屋市瑞穂区の三洋堂書店新開橋店5階ホールで、本格的なミュージカルが上演されました。 ステージ上には、車椅子の子や小さな女の子の姿も。劇団四季や宝塚歌劇団出身の俳優らが所属する「心魂(こころだま)プロジェクト」が企画したこのミュージカル、ある子どもたちを集めて行われた特別なステージだったのです。
ミュージカル上演の2日前、全国を回る「心魂プロジェクト」は、病気や障害のある子どもと、その兄弟を対象に、名古屋で初めて表現ワークショップを開催しました。 そこで「1、2、3…」というかけ声と共に、リズムに合わせてライトを光らせていたのは、18歳の歌子ちゃんです。わずかに動く足でスイッチを押していました。それぞれが自分のできる表現方法を探していきます。
ワークショップ後には、「こころだまさいこう」と自分で文字を打ち込み、想いを伝えた歌子ちゃん。「できると思った?」というお母さんの問いにも、目の動きで「うん」と返事をします。
そんな姿を見た歌子ちゃんのお父さんとお母さんも「すごく自信をもてたんで手応えを感じています」とワークショップの効果を感じているようでした。
心魂プロジェクト 寺田真実さん: 「病児だけに限らないですよ。疎外感を味わっている人は世の中にたくさんいるので、みんながそこの違いを見るのではなくて、みんな同じ方向を向いて進んでいけたらいいよね、パフォーマンスを作ることで」
お母さんに抱きついて離れない… 姉を病気で亡くした5歳の女の子
参加者の中には、おねえちゃんを病気で亡くした子も。神谷和日子(わかこ)ちゃん、5歳です。おねえちゃんの十和子(とわこ)ちゃんが脳幹に腫瘍ができる病を患い、和日子ちゃんが1歳半の時に天国へと旅立ちました。 おねえちゃんが入院中、和日子ちゃんはおばあちゃんに預けられることも多く、一時退院でお母さんが帰ると、べったりくっついて離れなかったそうです。