宝塚歌劇宙組「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle」開幕 男役トップ芹香斗亜退団公演
宝塚歌劇宙(そら)組公演「宝塚110年の恋のうた」「Razzle Dazzle(ラズル・ダズル)」が1日、兵庫県宝塚市栄町1の宝塚大劇場で開幕した。男役トップスター芹香斗亜(せりか・とあ)さんの退団公演。宝塚公演は2月2日までで、4月27日の東京公演千秋楽で退団する。 【写真】息の合ったデュエットダンスを見せる芹香斗亜さん(左)と春乃さくらさん 「宝塚-」は2024年が宝塚歌劇110周年だったことを記念してつくられた日本物のショーで、過去の作品の楽曲などを使い、華やかに新年の幕開けを彩った。「ラズル-」は1950年代のアメリカを舞台にしたコメディーミュージカル。芹香さんは、親が残したばく大な財産を手にするため、恋の賭けに出たものの、真実の愛に気付く青年を演じた。 芹香さんは終演後のあいさつで「宝塚歌劇111周年の1月1日という素晴らしい日に舞台に立つことができ、この上無い幸せを感じております」と話した。 宙組では、芹香さんのトップ就任間もない23年9月、俳優女性=当時(25)=が急死。背景にはパワハラや過重労働があったとして、歌劇団は遺族に謝罪した。一方、パワハラに関わった上級生らへの処分はないまま公演を再開したことへの批判も根強かった。 芹香さんがトップとして主演した大劇場公演は、上演中に事件が起こり2日間のみの上演となった「PAGAD」、事件後の特別公演「Le Grand Escalier」と、今作の計3作となった。 ◆ 芹香さんのあいさつ全文は以下の通り。 2025年の始まり、そして宝塚歌劇111周年の1月1日というこの素晴らしい日に舞台に立つことができ、この上無い幸せを感じております。 そして、それ以上に、元日より劇場に足をお運びくださった皆さまに心より感謝の気持ちで一杯でございます。ありがとうございます。 豪華で美しい日本物レビュー、そして、温かいおしゃれなオリジナルミュージカル。この両作品で宝塚歌劇でしか味わえない夢の時間を、皆さまに堪能していただきたいと思っております。 2025年が皆さまにとりまして素晴らしい1年となりますように、そして、本年も宝塚歌劇をどうぞよろしくお願いいたします。 本日は本当にありがとうございました。